りーにえんしーの闇鍋ブログ

書いている本人もよくわかっていないブログです。

逃げている

好きな色は?というよくある質問。聞かれる度に毎回「黒」と答えているのだが、それは黒が自分に似合うという自覚があるからではなく、黒を着れば何とかなるという考えのもとに選んでいるに過ぎない。

黒という色は、個人的には安心する。それは対象の何もかもを吞んで「黒」という個性に染め上げてくれるように思うからだ。呑まれて染まれば、もう何も考える必要はない。楽だ。いささか洗脳的ではあるが。当然だがその代わりに、対象の個性は没化してしまう。死んで黒に生かされることになる。黒はゾンビの色かもしれない。あるいは、寄生生物の色。

最近はそんな黒から逃れたいという思いが出てきている。色とりどりの服を着てみたいという上昇志向か、黒の洗脳からの解放なのかは定かではないが。それとも似合う色を探したいという思いがこうさせたのか。よくは分からないが、とりあえずは寒色系から手を広げてみることにするか。

とはいえ、色をめぐって歩き疲れたら、結局は黒へと還るんだろうけど。そこにたどり着くまで回り道をして、どれくらい黒から逃げられるかを検討するには、やってみる以外に方法は無い。まぁ、死ぬわけではあるまいて。気楽に染め上げていこうや。